2020.10.28

SDGsをわかりやすく丁寧に教えるサイト

1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 5.ジェンダー平等を実現しよう 6.安全な水とトイレを世界中に 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8.働きがいも経済成長も 9.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
国際的な共通語として注目されるSDGs。
SDGsは、世界が取り組むべき課題をまとめたものですが、公式サイトを覗いても、なかなか理解するのが難しいというのがホンネ。

そこで今回はSDGsがどういったものなのかを解説します。
きっとSDGsが身近に感じられるようになるハズ★
 

■SDGsの意味

辞書
SDGsは、Sustainable Development Goalsの頭文字を取った言葉です。
日本のサイトには、SDGsの和訳である持続可能な開発目標と記載していることも!
Goalsに着目すると目標というイメージがしやすいですよね♪

ちなみに、エス・ディー・ジー・エスではなく、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。
是非覚えておいてくださいね。
 

■SDGsが目指すものとは

夢
SDGsは2015年に開催された国連サミットで採択されたもの。
採択された翌年の2016年から2030年までの15年間を期限として、国連に加盟している193か国が取り組むべき共通の目標をまとめています。

SDGsは、「2030年の世界はこうでありたい!」という願いそのもの。
では、SDGsはどんな未来を目指しているのでしょうか?
 

〇17の目標と169のターゲット

SDGsは目標を17にカテゴリーを分け、さらに各カテゴリーにつき10個ほどのテーマを定めることで、各国の取り組みに統一性を出しています。
 
SDGsの目標
  1. 目標1「貧困をなくそう」
  2. 目標2「飢餓をゼロに」
  3. 目標3「すべての人に健康と福祉を」
  4. 目標4「質の高い教育をみんなに」
  5. 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
  6. 目標6「安全な水とトイレを世界中に」
  7. 目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
  8. 目標8「働きがいも経済成長も」
  9. 目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
  10. 目標10「人や国の不平等をなくそう」
  11. 目標11「住み続けられるまちづくりを」
  12. 目標12「つくる責任、つかう責任」
  13. 目標13「気候変動に具体的な対策を」
  14. 目標14「海の豊かさを守ろう」
  15. 目標15「陸の豊かさも守ろう」
  16. 目標16「平和と公正をすべての人に」
  17. 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

17の目標と169のターゲットで目指している世界は大きく6つ!
 
  1. 貧困や飢餓がなく仕事が平等にある
  2. 老若男女問わず平等でLGBTへの差別もない
  3. みんなが仲良く戦争や争いのない安心して暮らせる世界に
  4. ステキな街や町を維持しよう!
  5. 地球の環境を大切に!
  6. 環境を考慮しつつ経済や生活の豊かさも発展させよう!

人・経済・環境をバランスよく、いい関係性を保ちながら共存するというのがSDGs。
なぜSDGsが必要になったのかを次項で見ていきましょう。
 

■SDGsが生まれた背景

SDGsが生まれた背景には産業革命があります。
 
かんたん説明
産業革命とは、18世紀のイギリスから始まった技術の革新と資本、そして都市が農村の人々を労働力として向かい入れたことによって生産力が爆発的に向上したこと。

18世紀のイギリスから始まった第一次産業革命では、蒸気機関が動力となることで人力で行っていたことを機械化、その後、アメリカとドイツが中心となった第二次産業革命では、電力を用いることに加え科学技術の進歩もあり、生産力がさらに向上しました。

現在も続く産業革命は人々に豊かさを与えてくれましたが、一方で「貧富の格差」や労働力などから発展した「不平等」と「差別」、そして「自然破壊」が生まれる原因に。

トミタプロデュース|女性や子供にも分かりやすく、SDGsとは何かをやさしい言葉で考えてみたによると、産業革命によって生まれた課題が深刻化することは考えられていなかったのではとしています。
 

■SDGsが広がったキッカケとは

キッカケ
SDGsの前にもMDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)という国際的な目標がありましたが、一般にまでMDGsが広がることはありませんでした。

MDGsが普及しなかったのは、主に開発途上国向けの目標ということもあり、資金や技術面で貴重な戦力となる先進国の企業が積極的に参加しなかったため、宣伝から取組みまで、活動の多くが政府関係者になっていたのが大きな理由です。
 
MDGsの目標
  1. 目標1「極度の貧困と飢餓の撲滅」
  2. 目標2「初等教育の完全普及の達成」
  3. 目標3「ジェンダー平等推進と女性の地位向上」
  4. 目標4「乳幼児死亡率の削減」
  5. 目標5「妊産婦の健康の改善」
  6. 目標6「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止」
  7. 目標7「環境の持続可能性確保」
  8. 目標8「開発のためのグローバルなパートナーシップの推進」

SDGsは、MDGsをアップデートした目標という見方も。
開発途上国から先進国まで課題解決に向けて取り組むべき目標が設定されています。
また、次項でご紹介する経済効果への期待も発表されたことで先進国の大企業が積極的にSDGsの取組みに参加するようになりました。
 

〇SDGs未来都市

先進国の大企業参加も珍しくないSDGs。
なかでも日本では、政府が「SDGs未来都市」を選定し補助金を出すなど、自治体や企業への参加を促すアプローチを行っています。

現在はSDGsの関心も高まっていることから、SDGs未来都市に選定されれば大きなアピールにもなりますね!
 

■SDGsが私たちにどんな影響を与えるの?

エコバッグ
国際的に取り組むSDGsは、私たち個々人にも大きな影響があります。
というのも、SDGsは政府・企業・個人が協力しなければ目標達成には届きません。

当たり前のように考えていたことが実はSDGsだった!?
ここからはSDGsが私たちに与える影響についてご紹介していきます。
 

〇雇用創出&12兆ドルの経済効果!

SDGsは民間企業によるアプローチやビジネスに大きな期待を示していて、農業・都市・エネルギー・健康(福祉)の経済分野においては12兆ドル、日本円にすると1200兆円(1ドル=100円計算)の経済効果と、それに伴う3臆8000万人の雇用創出が見込まれるとしています。

もしかすると、いい会社の求人情報がたくさん出ることがあるかも・・・!
 

〇環境に配慮した行動が求められる

日本でレジ袋が有料化されたのは記憶に新しいところ。
エコバッグを持ち歩いているという方が、有料化前に比べてググっと増えましたね。

実はエコバッグを持つこともSDGsな行動です!

今世界中でプラスチック削減に向けた取組みをしています。
プラスチックは化学物質であり、自然と分解されることはありません。
また、プラスチックの多くはゴミとなって海に漂い、生物や環境に悪影響を与えています。

エコバッグをはじめ、今流行のマイ箸やオーガニック製品を使うことは、自分たちにとって節約や人体への悪影響を回避するだけでなく環境保全支援につながっています♬
 

〇どんな人でも生活しやすい街に

障害の有無や性別、年齢、人種にとらわれず、どんな人でも利用しやすい商品や施設をデザインするユニバーサルデザインの普及のほか、LGBTへの配慮も1歩ずつ前進しています。
これは、SDGsが目指す平等に向けての取り組みが、私達の住環境や生きやすさに影響を与えているひとつの例と言えるでしょう。
 

■まとめ

SDGsについて、今回は以下のことをご紹介しました。
 
  1. SDGsの読み方と意味
  2. SDGsが掲げる17の目標と169のターゲット
  3. 産業革命について
  4. SDGsが広く認知された理由
  5. 私たちにSDGsが与える影響

SDGsについてイメージが使えたという方がいたら幸いです。