2020.11.02

SDGsの理解に役立つカードゲームを紹介します!

SDGsという言葉を皆さんはお聞きになったことがありますでしょうか?
最近、よく耳にすることが多くなったSDGs。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

そんなSDGsですが、「まだちゃんと内容まで理解ができていない!」という方におすすめなのが、
カードゲームをしながらSDGsについて理解を深めていく遊び方!

今回は、SDGsの理解が深まるカードゲームについてご紹介します。
 

SDGsの理解を深めよう!SDGsカードゲームの種類と内容はこちら


SDGsについて座学で学ぶのはちょっと苦手という方におすすめなのがSDGsカードゲームです。
カードゲームを通してSDGsの実現について体験して頂けることでSDGsの本質と可能性を理解するための一つのツールでもあります。
SDGsカードゲームと言っても実は、何種類かあり、今回はその中で人気の3つをご紹介します!
 

SDGsカードゲーム① 2030SDGs

一つ目のSDGsカードゲームは「2030SDGs」です。
こちらのカードゲームは、様々な異なる価値観や違う目標を持った参加者しかいない世界で、個人の目標を達成しながらどうのうよに持続可能な世界を実現していけばいいのかを体験するカードゲーム!
「なぜSDGsが今、世界中に必要なのか」「SDGsがどのような変化を生み出すのか」を知識ではなく、ゲームが持つとっつきやすさと面白さで、知らず知らずのうちにSDGsの本質を理解することができるのがこのカードゲームの特徴でもあります。
SDGsの最初の取り組み段階として利用することが最も多いSDGsカードゲームです!

2030SDGsのルールはこちら
※5~50人が参加できるカードゲーム。
ルールもいたってシンプルで簡単なものです。
 
各参加者が国の代表者となって、地球全体を構成する。各個人には自分が追求する目標として、「大いなる富」「悠々自適」「貧困撲滅」「環境保護」「人間賛歌」の5種類が与えられる。経済的な豊かさや時間的な余裕といった、人によって異なる多様な価値観を表しています。

プレイヤーには「プロジェクト」と呼ばれるカードと、そのプロジェクトの実行に必要なお金と時間という資源が割り当てられる。プロジェクトには、交通インフラの整備や再生可能エネルギーへの切り替えといった施策が含まれます。

プロジェクトを実行するたびに、環境・経済・社会のそれぞれを定量化した「世界の状況メーター」が変動する。各プロジェクトは「経済を発展させる一方で、環境には悪影響を与える」といった設定を持ち、プレイヤーが実行する施策が世界の状況に影響をもたらします。

個人の目標ばかり追求してプロジェクトを進めると、環境が極端に悪化するなど、世界の状況が偏ってしまう場合がある。しかし、世界の状況ばかり気にして、自己の目標を達成できなければ成功とはいえない。異なる目標・価値観を持ったプレイヤーが、お互いに交渉したり連携したりして、1つの世界をより良い方向に導いていく様子を体験できるのが「2030 SDGs」の本質です。

2030SDGsは、ゲーム終了後、各プレイヤーの行動の振り返りやビジネス事例の議論を行い、実務においてどのように活用すべきか理解する時間が設けられます。
また、2030SDGsは、多くの企業や団体・学校などが導入してワークショップを開催しているところがほとんどです。

参考サイト:カードゲーム「2030SDGs」の紹介
 

SDGsカードゲーム② SDGs de 地方創生

二つ目のSDGsカードゲームは「SDGs de 地方創生」です。
こちらのゲームでは、参加者が行政や市民、事業者など、実際の地域の役割に分かれて、それぞれが個人の目標達成を目指しながら持続可能なまちづくりのシミュレーションをしていくカードゲーム!
カードゲームを通して、楽しみながら「なぜ地方創生が必要なのか」を感じ、様々なステークホルダーとの対話の重要性や持続可能な社会のあり方について学ぶことで、参加者一人一人の行動変容を起こすきっかけを提供することができます。

SDGs de 地方創生のルールはこちら
※最小で6人、最大で16人の各地域で活躍するプレーヤーに分かれて役割を演じる。
 
行政担当者もしくは住民

行政担当者には毎ターン予算が配られ、まちを良くすることをゴールとして提示されます。まちで活動する市民には、一次産業従事者や、まち工場の経営者、一市民など様々な役が与えられます。使える予算は限られていますが、代わりに普段の活動を通じて得られる人脈があります。

どのように活動し、どのようにまちに働きかけていくか。それはゲームに参加する参加者ひとりひとりに委ねられています。

まちの現状を表す4つの指標

SDGs de 地方創生ゲームではまちの状態は「人口」「経済」「環境」「暮らし」という4つの指標で表されます。何も具体的な対策をしないでいると、人口は徐々に減少をはじめます。

経済はまちの財政に影響を与え、まちに緑が少なかったり、暮らしやすいまちでなければ、様々な施策をしても十分な効果を発揮しません。

20年後も豊かに過ごせるまちとなるのか、それとも残念ながら消滅可能性が高い都市になるのか。それはゲームに参加したプレイヤーひとりひとりの行動によって千変万化いたします。

まちを彩る具体的なアクション 具体的にそれらの施策を実践したときにどのような効果が生じるのか、プレイヤーには明かされていません。まちに良い影響をもたらすのか、期待はずれにおわるのか、はたまた、まちにネガティブな影響をもたらしてしまうのか…自分の行動一つ一つがまちに与える影響を考えながらプレイして頂く必要があります。
 

SDGsカードゲーム③ THE SDGs Action Cardgame X

三つ目のSDGsカードゲームは、「THE SDGs Action Cardgame X」です。
SDGsの17個の各目標における課題が描かれた「トレードオフカード」と問題解決のために活用可能なAIやロボットなどの技術や製品、サービスなどのりそーーすが描かれている「リソースカード」の二種類のカードを用いて遊ぶSDGsカードゲームです。
与えられたリソースカードを活用して、トレードオフカードに書かれている問題を解決する方法を発想していくゲーム!

THE SDGs Action Cardgame Xのルールはこちら
※2~3人でチームを作り、問題解決のアイデアを創出するゲームです。
 

1、1ターン目は1枚のトレードオフカードと8枚のリソースカードが提示されます。リソースカードはターンを追うごとに減っていきます。

2、表示されたトレードオフカードに対してリソースカードを見て、アイデアが出た人から1人1枚選択し、解決策を提案します。
3、2番目以降にカードを使う人は、前に出たアイデアにつながるような解決策を提案します。

例:「それでは、私はこのリソースカードを使うことでさらに○○○します」と提案します。
4、チームメンバー全員がアイデアを出し、合計3枚以上のリソースカードを使って、問題を解決できれば、ゲーム終了となります。
 

SDGsカードゲームの導入事例


企業・学校・自治体などSDGsカードゲームの導入事例をご紹介します。
 
企業導入事例 「HARIO株式会社~SDGsを通して社員と自社の可能性を探求する~」
「日本軽金属株式会社 ~CSR報告書制作プロジェクトを超えて、SDGsの本質を浸透する~」
「ゲームを通じて深まる「自分ごと」感/ユニリーバ・ジャパン株式会社」
自治体・官公庁導入事例

「豊田市役所 ~SDGsの本質を理解するワークショップ~」
「鯖江市役所 ~「持続可能な地域モデル“めがねのまちさばえ”キックオフミーティング」~、」
「【自治体・官公庁導入事例】横浜市がSDGsカードゲームで職員研修を実施」
「環境省で2030SDGs ―カードゲームで学ぶ持続可能な社会づくりとSDGs」

学校導入事例

「「教職員のための2030SDGsゲーム体験会」開催レポート」
「関西大学の交渉学ワークショップにて「2030SDGs」ゲームが実施されました」
「世界と自分のつながりを発見する〜ユネスコスクール横浜市立永田台小学校での実践〜」
「【学校導入事例】2030SDGsで体験する15年後の世界/埼玉総合技術高等学校」

 

SDGsカードゲームを行うことで期待できる効果ってどんなもの?


SDGsカードゲームを導入することで、実際にどのような効果が期待できるのか気になりますよね。
先ほどもご紹介しましたが、SDGsカードゲームは、知識を覚える一般の研修とは異なり、ゲームが持つ面白さに自然と熱中してしまい、知らず知らずのうちにSDGsについての理解や本質が体験できるのが大きな特徴です。
ゲームを通して学んでいくうちに誰もが自然と深い気づきを得ることができます。

また、座学から学ぶのではなく、カードゲームからSDGsを知ることで、役職や立場を関係なく参加者同士で対話が盛り上がる関係性が生じ、ゲーム体験後の振り返りや情報インプット後のグループワークが日常の会議よりも充実したものになる効果が期待できます!

ゲーム中には目標達成のために、リーダーシップやコミュニケーションスキルなどが問われるため、SDGsの理解浸透だけではなく、これらをテーマとした研修にも親和性が高いワークショップと言えます。

SDGsカードゲームは、小学生∼大人まで幅広い方々を対象に体験している理由の一つは、こうしたゲームを通した理解しやすさに加えて、幅広い効果が見込めることがあげられます。
 

SDGsカードゲームを体験した方々の声や評判はこちら!


SDGsカードゲームは、SDGsについての理解を深めたり、体験して学ぶためのツールではありますが、ゲームを通して、
チームビルディングやコミュニケーションについての気づきを得られることもあります。
これまでSDGsカードゲームを体験した方々の声の評判をまとめてみました。
体験者の方々の声や評判はあくまでご参考までに!
 
文字ではなく体感できるので、知るところにとどまらずわかるというところまで進めることができました。
自分たちの組織がどのような意識で動いているかわかると同時にSDGsの必要性について知ることができた。SDGsはすべてつながっていてトレードオフの関係になっているからこそ全てをみんなで目指さなければならないと知りました。
単なるゲームにも関わらず、色々考えさせられましたし、いろんな気づきをいただきました。全員の方と直接話をしてなくてもなんだか最後には皆さんとの一体感を味わってました。他の参加者さんが言っている、地球を共有する感覚を疑似体験する、まさしくそうだなと思います。
「誰一人取り残さない」という一言は何を綺麗ごとをと思っていたが、ゲーム後の振り返りで、「社内で取り残されている人はいませんか?もしいるのであれば、それはそのままでいいんですか?」という言葉に胸を刺された。組合の立場で、誰一人取り残さないという信念を忘れてはならない、そしてその思いこそがSDGsにもつながるものなのだと感じた。

SDGsカードゲームを体験した方のほとんどがこのようにSDGsについての理解や内容を学び、また、様々な気づきを得たという声がたくさん寄せられています。
まだ、一度もSDGsカードゲームを体験したことがない方はぜひ一度、体験してみてください!
きっと今までにない気づきやSDGsについてもっと理解が深まることでしょう。
 

SDGsカードゲームについてご紹介しました!

いかがでしたか?
SDGsの理解を深めるおすすめのカードゲームをいくつかご紹介しました。
今回、ご紹介した内容は…

・SDGsの理解を深めよう!SDGsカードゲームの種類と内容はこちら
・SDGsカードゲームの導入事例
・SDGsカードゲームを行うことで期待できる効果ってどんなもの?
・SDGsカードゲームを体験した方々の声や評判はこちら!

SDGsについての理解がまだまだ浅い方やこれからSDGsを学びたいって方はぜひ最初の段階としてSDGsカードゲームをしてみてください。
きっと今まで気づかなかったことや新たな気づきなどが発見できることでしょう!
SDGsカードゲームを通して、より一層、SDGsについて理解を深めていきましょう。