2020.11.09

サスティナブルの意味と目的について紹介します!

多くの言葉が新しく生まれ耳にするようになりますよね。
今回のテーマである『サスティナブル』もそのひとつ。

「サスティナブルってなに?」
「なにかした方がいいの?」
サスティナブルがなんなのかが分からないという人は少なくありません。

今回はサスティナブルの意味や目的などをまとめてご紹介します★
 

■サスティナブルとは

環境
サステナブル(Sustainable)は、sustain(持続する)とable(〜できる)を合わせた言葉で「持続可能な」という意味があります。
ちなみにサステナビリティ(sustainability)も同じ意味で使われることが多いんですよ♪
 
持続可能性とは
未来に向かって続けられるシステムやプロセスのこと。

1987年に国連がSustainable Development(持続可能な開発)を発表。
このことからサスティナブルという言葉が広まるようになりました。

▼サスティナブルの歴史について
SUSTAINABLE JOURNEY|サステナブル(Sustainable)、サステナビリティ(Sustainability)とは?
 

〇サスティナブルな社会

サスティナブルが目指しているのが環境保全を考えたシステムやプロセス。

私たち先進国で暮らす人々は、産業革命によって生活の豊かさを手にしましたが、その犠牲として環境にダメージを与えてきました。
地球温暖化をはじめ、現代の環境の在り方は深刻な問題となっています。

そこで注目されているのが「サスティナブルな社会」です。

サスティナブルな社会は、環境保全と人の暮らしの豊かさを両立する考え。
この先の未来も地球で平和に暮らせる社会のことを指しています。

サスティナブルな社会の実現は国際社会全体の目標です。
 

■2015年にSDGsへと引き継がれた

SDGs
サスティナブルな社会を実現するという目標は、2002年に国連サミットで採択された『Millennium Development Goals::MDGs(エムディージーズ)』、そしてMDGsが期限を迎えたことを受け、2015年の国連サミットで採択された『Sustainable Development Goals:SDGs(エスディージーズ)』に引き継がれています。
 
SDGsの目標
  1. 目標1「貧困をなくそう」
  2. 目標2「飢餓をゼロに」
  3. 目標3「すべての人に健康と福祉を」
  4. 目標4「質の高い教育をみんなに」
  5. 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
  6. 目標6「安全な水とトイレを世界中に」
  7. 目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
  8. 目標8「働きがいも経済成長も」
  9. 目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
  10. 目標10「人や国の不平等をなくそう」
  11. 目標11「住み続けられるまちづくりを」
  12. 目標12「つくる責任、つかう責任」
  13. 目標13「気候変動に具体的な対策を」
  14. 目標14「海の豊かさを守ろう」
  15. 目標15「陸の豊かさも守ろう」
  16. 目標16「平和と公正をすべての人に」
  17. 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

▼SDGsについて詳しくはコチラ
ノハム|SDGsをわかりやすく丁寧に教えるサイト

SDGsは、サスティナブルの意味を拡張させ、人・環境・社会について国際社会が抱える課題を目標と捉え、2016年から2030年までの15年間を期限に目標達成を目指しています。
 

■サスティナブルに取り組む企業のメリット

企業イメージ

〇企業のイメージアップ

環境に取り組む姿勢を企業が打ち出すと、クリーンなイメージは企業の社員にも!
企業、社員ともにサスティナブルを意識することでクリーンなイメージとブランドの価値を高めることに繋がります。
 

〇新事業に繋がる可能性

社会や環境の問題に取り組むことは新規事業や新商品が生まれるキッカケになることも。

二酸化炭素を発生させない技術が生まれたら、その技術を使った商品を開発したり、現状を知ってもらう、あるいは満足な教育が受けられない子供のためのネットワークビジネスを作ったりと、サスティナブルはあらゆるビジネスの機会が生まれる可能性があります。

 

■サスティナブルな社会のための企業の取り組み

会議
JobQ|サステナビリティのメリットとデメリット|様々な事例をご紹介しますによると、企業のサスティナブルな取り組みはCSRと深い関係があるとしています。
 
CSRとは
CSRはcorporate social responsibilityの頭文字を取った言葉です。企業の社会的責任や社会貢献する事業活動のことを指して使用します。

サスティナブルを基にした企業活動を行うことでCSRの達成を目指すことが可能です。

企業はどのようにCSR達成のための取り組みをしているのでしょうか?
ここからは企業におけるサスティナブルな取り組みの一例を見ていきましょう♪
 

〇H&M

ファッションブランドで有名なH&Mでは、再生可能なサスティナブル素材や生地から作られたハイエンドコレクション“コンシャス・エクスクルーシブ”を発売。

2030年までに全ての素材をサスティナブル素材にすることを目標として発表しました。

SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」でも問題とされている海に漂うプラスチックごみのリサイクル原料である再生ポリエステル「バイオニック(BIONIC(R))」を使用したキッズ向けのラインを考案するなど、サスティナブルな社会に多大な貢献をしています。
 

〇スターバックス

人口増加に伴う食糧不足が懸念されている今、ベジタリアンやヴィーガン向けの植物由来食品が大きな注目を集めているのをご存知ですか?
多くの企業が植物由来の食品、食材を自社製品に取り入れているんですよ♪

▼ベジタリアン・ヴィーガンについてはコチラ
ノハム|実はベジタリアンの種類ってこんなにたくさん!ベジタリアンの種類を完全解説

スターバックスは2020年1月にサスティナブルに関する方針を発表。
創業50周年を前にサスティナブルがビジネスの転換となることを示唆しています。

【スターバックスが発表した方針】
  1. 二酸化炭素排出量、埋め立てゴミの量を50%削減
  2. 植物由来のメニュー増加
  3. 環境再生型の農業への投資をする
  4. 使い捨てプラスチックからリサイクルできるプラスチックへの変更
  5. 食品廃棄物を無くすための管理方法を構築する
  6. 環境に配慮した運営方針のための改革を行う
 

〇花王

花王では、サスティナブル推進のため、環境・社会・ガバナンスを考慮したESD戦略、『Kirei Lifestyle Plan』を策定しました。

主な活動内容は、動物実験反対やタイ北部への植林活動など。
また、地球温暖化を食い止めるために二酸化炭素を削減する取り組みもスタート!
「脱炭素社会」の実現を目指しています。
 

■まとめ

サスティナブルについて、その目的と企業の取り組みにスポットを当ててご紹介しました。

【この記事でご紹介した内容】
  1. サスティナブルとは
    ・サスティナブルな社会の実現
  2. サスティナブルな社会が組み込まれたSDGs
  3. 企業がサスティナブルに取り組みメリット
    ・クリーンなイメージとブランド価値の向上
    ・新ビジネス、新商品が生まれるキッカケ
  4. サスティナブルな社会の実現のための企業による取り組み事例
    ・H&M
    ・スターバックス
    ・花王

サスティナブルな社会の実現は、政府や企業だけでなく私たちの意識改革も必要です。
以下に私たちにできることをまとめてあるので、合わせてご覧ください★

▼サスティナブルな社会のために私たちができること
ノハム|サスティナブルとは?意味についてわかりやすく解説します

以上、『サスティナブルの意味と目的について紹介します!』でした!