2021.01.13

SDGsのサスティナブルフードに関する取り組みを紹介します【世界編】

サスティナブルフードやSDGsという言葉を聞いたことはありますか?

どちらも初耳、どちらかは聞いたことあるけど片方はわからない…といった方もいるのではないでしょうか。

 

最近よくメディアでも話題に上がる「サスティナブル」「SDGs」

こちらの言葉は実は、今後の私たちの将来に関わる大切な言葉なんですよ。

 

そこで今回は「SDGsとサスティナブルフードについて」ピックアップ☆

SDGsってなに?サスティナブルフードってなに?という方のために、事例を含めて詳しく解説していきますよ!

 

1SDGsとはなにか理解しよう!


はじめてSDGs(エスディージーズ)という言葉を聞いた方もいらっしゃいますよね。

こちらは英語の「Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)」の略で、日本語に翻訳すると「持続可能な開発目標」という意味です。

 

2015年9月の国連サミットで採択された世界共通の目標で、2030年までの目標として国連に参加している国が各々この「SDGs」を達成するために頑張りましょう!というのが始まり。

あくまでも目標でゴールを目指しているので、読み方は「エスディージーズ」

 

私たちがいま住んでいる日本は先進国。開発途上国ではないので、こちらの目標については自分たちのこととしての認識がありません。

そういった考えが他の国でも一般化していたこともあり、MDGsはなかなかうまくいきませんでした。

そこで第三者として発展途上国の目標を支援するのではなく、先進国も全員が自分たちのこととして考えられる持続可能な目標をみんなで目指そうという考えが生まれます。

なぜなら、未来は全員が共有している財産だからです。その未来を自分ごととして考え、行動するために新しく目標が必要になります。

 

それが2015年9月の国連サミット。

2030年までという期間を設けて、先進国だけではなく国連に参加している先進国もあわせて193カ国がこの目標を達成しようと決定するのです。

それが「SDGs」のはじまりです。

 

①持続可能な開発目標って具体的に何?

SDGs=持続可能な開発目標であり、世界各国が自分たちのこととして考えてその目標を達成させるために行動するということを先ほど説明しました。

 

では、実際にSDGsの中身である「持続可能な開発目標」とは一体なにかをここで少しみていきましょう!

 

No

主題

副題

1

貧困をなくそう

あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

2

飢餓をゼロに

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

3

すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

4

質の高い教育をみんなに

 

すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

5

ジェンダーを平等に実現しよう

ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

6

安全な水とトイレを世界中に

すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

7

エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

8

働きがいも 経済効果も

包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

9

産業と技術革新の基盤をつくろう

強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

10

人や国の不平等をなくそう

各国内及び各国間の不平等を是正する

11

住み続けられるまちづくりを

包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

12

つくる責任 つかう責任

持続可能な生産消費形態を確保する

13

気候変動に具体的な対策を

気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

14

海の豊かさを守ろう

持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

15

陸の豊かさも守ろう

陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

16

平和と構成をすべての人に

持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

17

パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

 

2サスティナブルフードって?

サスティナブルフードとは、持続可能な食品のことです。

持続可能な食品っていわれてもわかりにくいですよね。

 

私たちが日々食卓へと並べるために手に取っている食材の中には、

・たくさんの農薬を使った野菜

・添加物がたくさん入った調味料など…

実は環境にやさしくない可能性があることをご存知ですか?

 

そういった環境や人体への影響を考えて、つくられた食べ物のことを「サスティナブルフード」といいます。

 

サスティナブルフードのメリットってあるの?

 

それでは実際にサスティナブルフードにはどのようなメリットがあるのかにも目を向けてみましょう!

 

①健康に配慮されているのでお子様からお年寄りまで安心◎

サスティナブルフードは、人にも環境にもやさしい食品だとさきほど紹介しました。

サスティナブルフードは大量生産、大量消費のような効率主義の食品とは異なり、

・無農薬で育てられた野菜

・お肉の代わりに大豆ミートを使用する などといったものを指します。

 

無農薬で育てられたお野菜が安全なのはもちろんですが、ここでは「大豆ミート」を少し掘り下げてみましょう。

 

大豆ミートとはお肉の代わりに大豆を使用して、代替え肉として注目されています。

普段お肉ばかり摂取していた方はコレステロール値は下がり、たんぱく質を簡単に摂取することもできるようになるという健康面でもメリットは大きいんですよ♪

 

元々はベジタリアンなどの菜食主義の方向けの商品でしたが、最近では大豆ミートが健康に良いことや家畜を減らすことでCO2削減を図れることから注目されているサスティナブルフードなんです!

 

②環境にもやさしい

さきほどの健康面で少しふれましたが、大豆ミートはお肉を使用していないので、豚や牛などの家畜を畜産しなくても手に入れることができます。

 

近年、家畜による地球温暖化の影響が問題視されていました。

地球温暖化を促進させてしまうメタンガスの排出量はなんと家畜による原因が6割もあるんです!

 

いくら私たちが二酸化炭素を減らそうとしても、畜産が盛んな限りは二酸化炭素の排出量やメタンガスの排出量は削減しにくい、というの従来の考え方でした。

 

しかし、そこで目をつけられたのが、菜食文化で重宝されている大豆ミート。

 

お肉は私たちの食事を彩る上ではとても重要なものです。

切っても切り離せないものではありますが、必要以上に家畜を飼育して安価で販売すればいいというものでもありません。

 

サスティナブルフードはこのように、家畜と共生していく上で、地球にも環境にも配慮しているのでメリットはとても大きいんですよ♪

 

●地球温暖化防止のためにもサスティナブルフードは重要

未来の地球を守るために、世界各国で取り組んでいる地球温暖化防止策ですが、その一端を担っているのがSDGsとサスティナブルフードということが理解できたのではないでしょうか?

 

SDGsの目標達成のために

①サスティナブルフードを取り入れる

②家畜量を減らすことで地球温暖化防止につなげる ということは日本だけではなく世界共通の認識となっています。

 

サスティナブルフードのメリット

健康によい

・健康被害が起きにくい

・食品によってはコレステロール値などの生活習慣病対策になるものもある

環境にやさしい

・CO2(二酸化炭素)削減につながる

・地球温暖化防止になる

 

3 サスティナブルフードに関わる取り組み4選~海外編~

それでは実際にサスティナブルフードに関わる取り組みがどのように行われているのかについてみていきましょう!

 

①生産者にも十分な対価を~フェアトレード

フェアトレードとは、公平で公正な貿易を行うことです。

私たちが日々安価で手に入れられている食材は、決して生産者に十分な額が行き渡っているとは考えにくものなんです…

 

取引によっては十分な利益が得られず不安定な生活をしているという方が、世界各国を見渡すとたくさんいます。

 

企業によってはフェアトレードな取引をして、サスティナブルフードを提供しているところもあるんですよ。

 

②パッケージフリーで環境保護

飲食業界で最近注目されているのが「パッケージフリー」

SDGsでは環境保護も目標に含まれているため、余分なゴミは出さないようにしようという取り組みから「パッケージフリー」が注目されています。

 

サスティナブルフードを提供する際にも、再利用できる素材を使用したり、ゴミを出さないようにしたり…などSDGsの目標達成のための取り組みが行われています。

 

③オスの肉を使用して食品ロスの削減

畜産業では当たり前のことですが、オスは交尾以外には必要とされません。

食肉業界ではオスもメスも同様に食されますが、畜産業では必要とされないオスがいるんです…

結果どうなるかといえば成熟する前に処分されてしまいます。

 

そんなオスのお肉もきちんとありがたくいただこうと取り組んでいるのが「De lekkere Man」

オスの肉もきちんと価値をつけて食べることに重きを置いています。

必要のない家畜なんていないのだから、きちんと食材に感謝をして必要な人のもとに食材を届けるのもSDGsの目標達成のためには必要なことですよね。

 

④限られた土地を利用してサスティナブルフードをつくる!

地球温暖化の影響で私たちが住める土地も少しずつではありますが減少してきています。

そんな中で限られた土地を有効活用してサスティナブルフードを作ろう!といった取り組みも行われているんですよ。

 

たとえば、ビルの屋上を利用した農園や、工場跡地を利用した農園、なかには船に乗った移動式農園なんかもあるんです!

日本ではあまり見かけないので面白いですよね♪

さらに土地を有効に使うだけではなく、なかにはオーガニックにこだわり無駄な農薬は使用しないなど人体にも、地球にもやさしいサスティナブルフードを生産していたりするんですよ。

 

4サスティナブルフードやSDGsについてもっと詳しく知りたい方へ

サスティナブルフードやSDGsについて詳細を紹介しましたが、

「ほかにもサスティナブルフードの取り組みを知りたい」といった方のためにおすすめのサイトをご紹介致します。

 

NYでサステナブルビジネス続々:寿司や屋上菜園

こちらのサイトではNYで行われているサスティナブルな取り組みを簡易的にまとめられています。サスティナブルフード以外にも、SDGsに対するニューヨーク内での取り組みを知りたい方にすすめのサイトです。

 

オスの肉だけを使用!サステイナブル(持続可能な)フードビジネスの事例紹介:女子大生、オランダ農業ビジネス留学⑤【オランダ農業とつながるインターン生】

こちらでは先ほど紹介した「de lekkere man」に関わることを掘り下げてまとめられています。

実際のフェスの様子やどのようにしてオスのお肉を感謝していただくという経緯にいたったのかなど詳しくまとめられているので「de lekkere man」についてもっと知りたいという方はこちらのサイトがおすすめです。

 

5サスティナブルフードとSDGsの関係についてのまとめ

いかがでしたか?

それでは今回のおさらいです。

 

【SDGsとサスティナブルフード】

・SDGsとは

・サスティナブルフードとは

・サスティナブルフードに関わる海外の事例

・おすすめのサイト について紹介いたしました。

 

今回は海外のサスティナブルフードについて紹介しましたが、日本国内でもサスティナブルフードはたくさん流通しています。

この機会に気になった方は一度サスティナブルフードを手に取ってみてはいかがでしょうか?
 

《参考サイト》

POKEWORKS

PACKAGE FREE

REDU NYC

BROOKLYN GRANGE

SWALE

de lekkere man