2020.10.28

SDGsに貢献するエコマーク制度とは?

12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 17.パートナーシップで目標を達成しよう
エコバッグや節電など、エコを意識して生活することがスタンダードになってきました。
エコは家計を助ける節約と同時に、環境保全にも役立っています。
つまり、日頃から国際問題である環境に対する行動を行なっているということ!

せっかくエコ活動をしているなら、普段使っているアイテムもエコなものを★
エコマークを見ればエコかそうでないかが一目瞭然!!

この記事では、「エコマーク」について分かりやすく説明していきます♪
 

◆エコはSDGsの取り組みに必要なもの

SDGs
「なんで最近エコが重要視されるの?」
そんな疑問を持っている方は少なくありません。

エコとは、悪化の一途を辿る地球環境の改善、保全するための行動・考え方です。

2015年に国連サミットで採択されたSDGs(エス・ディー・ジー・ズ)達成のために、今世界規模でエコ活動に取り組んでいることを背景に、政府、企業、個人がエコについて考え、行動することがスタンダードになっています♪
 
SDGsとは
2015年に開かれた国連サミットで採択された国際的な目標のこと。2016年~2030年の15年間で人や国々の平等、環境保全、社会に関する課題の改善を目指します。

エコは気軽にできるものも多いですよね!
例えば、エコバッグを持ち歩いてレジ袋を使わないことや、オーガニック商品を積極的に使うことも環境に配慮したエコ活動と言えます。

私たちの身近な存在となったエコ活動。
でも、「ホントにエコになっているの?」と疑問が湧くことも・・・

次項では、そんな疑問を解消するエコマークについて見ていきましょう!
 

◆エコマークとは|環境に配慮した商品であることの証明

環境
エコマークは、両手で地球を抱きしめているデザインです。
なんだか優しいイメージですよね♪
よく見ると、earth(地球)の頭文字の「e」を形取っていることがわかります。

▼エコマークは以下をご覧ください
エコマーク事務局|エコマーク表示方法と画像ダウンロード

エコ活動と同様、エコマークもSDGs達成を支援するものなんです!

エコマークは、国際規格に基づいて環境配慮型商品を認定する制度。
なかでもSDGsの「目標12」、「目標13」、「目標17」と深く関係しています。
 
No. 目標 内容
12 つくる責任 つかう責任 持続可能な生産消費形態を確保する
13 気候変動に具体的な対策を 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
17 パートナーシップで目標を達成しよう 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

▼エコマークとSDGs貢献について
エコマーク事務局|エコマークと持続可能な開発目標(SDGs)【認定事業者向けのSDGs活用ガイドを公表しました】

地球の有限資源の使用を控え、リサイクル可能なものを積極的に作ることで人や環境に有害な物質などを出さないだけでなく、その技術や意識を共有することを目指しています。
 

○エコマークが付与されるた商品とSDGs

実際にエコマークの認証を得ている商品を見てみると、関係が強い3つの目標に加え、SDGsの掲げるその他の目標のどれかに該当している場合が多いようです。
     
▼エコマーク該当商品の例
エコマーク事務局|エコマークと持続可能な開発目標(SDGs)【エコマーク認定事業者向けの SDGs 活用ガイド】

エコマークの表示とSDGs貢献は、企業が社会的な評価を得るために重要視されるほか、私たち消費者に安心感も与えてくれますね♪
 

◆自社製品にエコマークを付けるためには?

はてな
企業のほか、個人でも商品や施設を開発できる現代。
「環境に配慮した商品や施設があるからエコマークを付けたい!」という方は多いはず。
ここでは、自社製品のある方に向けて認定基準と認定された後についてご紹介します。
 

○エコマークの認定基準

エコマークの認定には、まず最初に商品類型の選定をする必要があります。

商品類型とは、商品の用途や特徴に合わせてカテゴリー分けされたもの。
新たな商品類型は年に一度受付期間を設けて提案を募集しています。

【新たな商品類型の選定】
  • 社会に大きな影響を与えることができる
  • 環境への負荷を大幅に低減できる
  • より多くの事業者の行動を転換、誘導できる
  • より多くの消費者の行動を転換、誘導できる

上記を基に選定された商品類型は、商品分野別基準策定委員会の審議を経て認定基準が決まるシステムとなっています。

すでに存在している商品類型は、エコマーク事務局にて認定基準が公表されています。
基準は改定されるものなので、審査申し込みの際はチェックが必要です。
詳しくは以下をご覧ください。

▼エコマーク商品類型一覧
エコマーク事務局|商品の認定基準
 

○エコマーク申し込み方法

ダウンロードした各種エコマーク申請書と一緒に、エコマークの表示箇所と表示内容に関する表示設計図の原稿を同梱の上、エコマーク事務局へ持参、もしくは郵送します。

エコマーク認定審査の申し込みから審査員による認定審査まで約1ヶ月。
その後、審査の結果通知まで約1週間となっています。
認定の通知を受けた場合は、そこから60日以内にエコマーク使用料を振り込んだらOK!

エコマーク使用料については以下をご覧ください。
 
エコマーク認定商品の合計売上区分 使用料(消費税別)
~10万円以下 10,000円
10万円超~2,500万円以下 30,000円
2,500万円超~5,000万円以下 50,000円
5,000万円超~7,500万円以下 75,000円
7,500万円超~1億円以下 100,000円
1億円超~1億7,500万円以下 150,000円
1億7,500万円超~2億5,000万円以下 200,000円

▼より詳しい使用料はコチラ
エコマーク事務局|エコマークを使う

使用料とは別に、エコマーク審査を受けるのが商品の場合は20,000円、また、施設の場合は40,000円の認定審査料が掛かりますが、商業施設のエコマーク認定時、複数の施設を同時に申し込む場合に限り4施設目以降は商品の審査料と同額の20,000円となります。
 

○エコマークとSDGsロゴを一緒に表示しよう!

エコマーク事務局では、エコマークと一緒にSDGsロゴを表示することを推奨しています。
ロゴマークは無料でダウンロード可能です。

▼SDGsロゴ無料ダウンロード
国際連合広報センター|SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン

SDGsのロゴを見て頂くと分かるように、ひとつひとつがとても分かりやすく、SDGsが分からないという人にも、商品がどのようなエコ効果があるのかを伝えることができます。

エコマークと合わせてSDGsのロゴも自社製品の宣伝や説明にぜひお使いください★
 

◆エコマークについてまとめ

この記事では以下のことをご紹介しました。
 
  1. エコとSDGsの関係性について
  2. エコマークとは
  3. エコマークが認定されることによるメリット
  4. 自社商品や施設にエコマークを認定されるための手順

エコマークは多くの方に認知されており、信頼性の高い国際的なラベルです。
エコへの意識が高まってきた私たちが安心して購入できる商品、利用できる場所に付与される目印でもあります。

いつも使用しているものをエコマークが付いたものに変えるだけで環境保全の支援に参加ができるのって素敵ですよね。
みなさんも、使用するものや施設にエコマークが付いているか確認してみてください★

以上、『SDGsに貢献するエコマーク制度とは?』でした!