2020.12.22

加速化しているパートナーシップ制度! 大切な日こそ、自分らしく

5.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう

パートナーシップ制度ということばを聞いたことはありますか?

同性のカップルを公的に認める「パートナーシップ制度」を導入する自治体が全国50以上に急速に広がっていて、2020年度内で60以上の自治体にまで増えることが予定されています。

2001年、オランダが世界で初めて「同性婚」を認めてから約20年。現在、世界では27の国と地域で「同性婚」が認められている一方で、日本では様々な理由から法制化までには至っていないのが現状です。

今回は、急速に導入する自治体が増えて来ているパートナーシップ制度についてと、日本の同性カップルやLGBTフレンドリーな結婚式場についてご紹介します。
 

パートナーシップ制度とは?



2015年、渋谷区と世田谷区で始まったこの制度は、同性カップルを公的に認める制度。地方自治体が同性カップルに対して、二人のパートナーシップが婚姻と同等であると承認し、自治体独自の証明書を発行する制度で、自治体によってこの制度の呼び名は、「同性パートナーシップ宣誓」「パートナーシップ宣誓制度」「パートナーシップ制度」など、様々です。

呼び名が多様化している理由としては、日本国内では性的少数者といわれるLGBTカップルへの配慮や、千葉市で施行された「パートナーシップ宣誓制度」のように、事実婚の異性カップルも利用できるという制度が誕生したことなどをうけて「同性パートナーシップ制度」ではなく「パートナーシップ制度」という呼び方が標準化されつつあるからです。

しかし、その「同性」という呼び名を排除するという流れは、そもそもの権利の保護の対象である同性カップルを不可視化することにつながるのでは?とも問題視されています。

なぜなら当初の「同性のパートナーシップが婚姻と同等であると承認する」という趣旨から「LGBTなど性的少数者のカップルを公的に認める」といった記述や趣旨に変わってしまっているからです。
 

公的だけど、公平ではないという課題



そもそも同性婚の「同性」とする理由は、この制度が法的な権利保障が全くない同性カップルに対して、せめて証明書だけでも発行しよう!と始まった制度。

つまり、結婚した夫婦(婚姻関係にある異性)に与えられる権利の一部が、同性カップルに与えられることや法的に認められているということはほとんどありません。現状、自治体で証明書を発行してもらえるにすぎないからです…。

現在の日本の法律では、夫婦・親子と認められない関係の人々が沢山います。そういった公的手続きの課題を解決しようと民間の団体として活動を開始したのが、Famiee Project(ファミー・プロジェクト)

ブロックチェーンの技術を活用したFamiee Projectの活動は、「家族関係証明書」という独自の証明書を発行し、その証明書を認める企業と提携して、家族向けのサービスが受けられる様にする活動です。

自治体のパートナーシップ制度と同様、法的な効力がある訳ではないですが、自分が働く企業などから社会的に家族として認められ、実際に受けられる家族向けサービスがあるのとないのでは大違いですよね?

Famiee Projectのように、国や政府任せではなく民間からシステムを変えていこうと、様々な形態のカップルや家族をサポートする団体や活動が増えてきています。
 

LGBTカップルが結婚式できる会場はあるの?



結婚式においても、LGBTフレンドリーな結婚式をプロデューする企業が増えてきています。

この記事では、

・LGBT挙式を実施する事ができる
・LGBT挙式の経験があるプランナーが在籍している
・LGBTのスタッフが在籍しているor採用予定

上記の3つの点でLGBTフレンドリーな結婚式をプロデュースする企業をご紹介します。

 

株式会社TAGAYA



京都の呉服屋から創業した株式会社TAGAYAの提供する衣装は、主に京丹後の職人がつくる伝統技術のつまった結婚式にふさわしい格式のある和装。

また、和装に似合う京都ならではのロケーションで結婚式やウェディングフォトを撮ることができるのも魅力です。宗教感にとらわれない人前式では、世界遺産の二条城で結婚式を行うことができます。



世界から人が訪れる観光都市である京都。海外から来るLGBTカップルから「神社などでもウェディングできるの?」というニーズにも応えようとはじまったLGBTプランは海外のカップルを中心に実施され、実際にLGBT挙式の経験があるプランナーが在籍しています。

和婚以外でも自社で結婚式場のチャペルを運営していて、ドレス、タキシードでの結婚式やウェディングフォトの撮影が可能です。LGBTカップルのサプライズでのプロポーズのサポートも実績があるのも魅力的です。

【ウェディング情報】
参考WEBサイト:タガヤ和婚礼                    
参考WEBサイト:OVERSEAS WEDDING 

 

株式会社 Feel and Create



LGBTカップルが結婚式を挙げようと思っても、なかなか受け入れられる会場がない!という相談から、ボランティアで受け入れ可能な会場を探しLGTBフレンドリーなウェディングのプロデュースをスタートした株式会社Freel and Create

LGBTカップルのウェディング実施に向けて、会場探しから当日の施行までをサポートしています。「 rainbow flower wedding 」をコンセプトに、多様化するニーズに合わせ固定概念にとらわれない人前式スタイルで、カップルの希望を最大限に叶えることができます。

受け入れ会場も安心して実施ができるようオペレーションまでサポート。今後はウェディングプランナーにLGBTの方を採用し、より細やかなサービスが提供できるような環境の構築と、カップルと結婚式場のストレスのない自由な選択が出来るプラットホーム化を目指しています。

【ウェディング情報】
参考WEBサイト:株式会社 Feel and Create
 

株式会社CRAZY



「#結婚式に自由を」をテーマに掲げるCRAZY WEDDINGではセクシュアルマイノリティカップルの結婚式を当たり前にすることが、同性婚の法制化につながるはずと、「CELEBRATION for all 2020 」というセクシュアルマイノリティカップルの結婚式を無料でプロデュースする企画を開催しました。同性婚が法制化するまで、LGBTQに関しての取り組みを行うことを宣言しています。

「CELEBRATION for all 2020 」の企画として、IWAI OMOTESANDO(東京都渋谷区)という自社の式場行われた公開結婚式ではトークライブを行うなど、結婚式以外でも意欲的に情報発信を行っています!

【ウェディング情報】
参考サイト:株式会社 CRAZY  
参考サイト:CRAZY WEDDINGの信念とアクション  
 

LGBTカップルが結婚式できる会場まとめ

今回はパートナーシップ制度とLGBTフレンドリーな結婚式をプロデュースする企業をご紹介しました!

【ご紹介したウェディング情報】

1.タガヤ和婚礼
2.株式会社 Feel and Create
3.CRAZY WEDDING

すべての人が自分らしく、大切な日を迎えることができるようになるといいですね。